人類が審判を下す者と呼ばれる存在と接触し、異星人との戦いに打ち勝ってから6年――平和な時間はそれほど長くは続かなかった。
平和を掲げ、高いテクノロジーを元に理想郷をもたらすと約束するボルテライトと名乗る異星人が、彼らに賛同した者たちと共にテランオービタルに戦いを仕掛けてきたのだ。N.O.V.A.は想像もしていなかった同じ人類との戦いを強いられ、苦戦していた。
- 同じ人類との戦いに士気は上がらず…N.O.V.A.は今まさに英雄を必要としていた。
人類同士の内戦を止めるため、かつてない程に…
イチ押しゲーム
注目のプログラム
- 世界のニュース
- エンターテイメント
- 生活
- 異星人の支配を受けない銀河
イチ押しゲーム
ニュース
第二次世界大戦以降、これほどプロパガンダを積極的に行っている例はないだろう。現在、ヒューマン・ボルテライト同盟は市民に対して、彼らの提唱するユートピアを信じ、疑わないようにするために、主に若者をターゲットとした宣伝活動に巨費を投じている。しかしながら、最近ではそのような活動が我々テランオービタル内でも確認されているという報告があった。
上の広告はある店頭にはられていたもので、さまざまな憶測を呼んでおり、気味が悪いという市民の声もあるが、この広告をはっている人物や組織について確かなことは何もわかっていない。
オービタルT-76に住む写真家のテレサ・ウェザーズさんは「毎日この駅を利用しているの。ある日エレベーターに乗ったらこのポスターを手渡ししている男を何人か見かけたわ。何というか、あまりにもニコニコしてて気持ち悪いって言うか、変な宗教でもやってるみたいでね。でも次の日にはいなくなってたけど」と話している。
オービタルA-11の高校に通うスペンサー・マクレガーさんはさらに奇妙な話をしてくれた。「新学期の初登校日だったんだよ。オレたち全員のロッカーの中にこれと似たようなポスターが入っててさ。ダチはただのイタズラだって言ってたけど本当のところはどうだかな」とのことだ。
実際のところは、このポスターがただのイタズラなのかそれとも本当にSVA(ヒューマン・ボルテライト同盟)によるプロパガンダなのかはわからないが、テランオービタル中央政府では事態を重く見ているようだ。
N.O.V.A.の広報担当官であるチャールス・ウィンスロップ氏は、「これは明らかに我々の社会に対する挑戦である。彼らはコロニーの人々に対して行ったのと同じように我々の結束を弱めようとしているのだ。しかし、この試みは我々には通用しない。それは私が保証する」とコメントしている。
テランオービタルの考古学チームから地球からちょうど15光年ほど離れた惑星ドラゴノートの地下約600メートルで驚くべきものを発見したとの発表があった。
古代地球外文明を専門に研究している考古学者であるエイドリアン・スカイ博士は、「地下に眠っているの審判を下す者の遺跡に間違いない」と主張している。遺跡は街が一つ丸々入ってしまうほどの大きさのオニキスでできたドーム状の形をしているとのこと。しかしながら発掘で明らかになっている部分はまだほんのわずかでしかない。
スカイ博士の説明では惑星内部は地下道のようなものが張り巡らされており、先ほどのドームはおそらく幅8キロメートルはあると予想されている。
スカイ博士のチームは6年前の審判を下す者との戦いの最中にドラゴノートへと旅だった。審判を下す者の兵器から発せられるシグナルと非常によく似た強いシグナルが、グリーゼ876系から発せられていることを、ある科学者が発見し、その報告を聞いたスカイ博士はすぐさまチームを編成し、戦いの助けとなるものが見つかるのではないかと考えて調査することを決定したのである。
「残念ながら戦いには間に合わなかったわ。けどここでの研究はきっと役に立つし、この遺跡の存在のおかげで他にも同じような遺跡がある可能性が高くなった。それに他にも異星人がやってくるかもしれないでしょ?」と博士は最後に笑顔で語ってくれた。
チームは今後1、2年かけてこの遺跡がどのような目的で作られたものなのかを解明する予定だ。
英雄カル・ワーディン
カル・ワーディンは地球軌道先遣隊同盟――いわゆるN.O.V.A.の兵士として、新兵のころから優秀な戦士として知られていた。しかし実際のところその能力が明らかになったのは審判を下す者との戦いにおいてである。
ワーディンの伝説は、行方不明になっていた宇宙海兵隊の輸送船が、地球に向かって航行中であることが発見されたところから始まる。この宇宙船にはコロニーの要人が乗っており、N.O.V.A.司令部の呼びかけに全く反応しないことから、司令部では最悪の事態を予期していたという。
その当時のワーディンは軍を除隊して地方のコロニーで静かに暮らしていたが、宇宙船の調査隊にワーディンを加えたいという司令部の意向によって強引に復隊させられた。こうしてワーディンを含む多数の調査員が宇宙船に送り込まれたのだが、結果として生きて帰ってきたのはワーディンだけだった。そして彼の報告によって、宇宙船内部の生き物は何かに感染したように変型し、人間に対して攻撃するようにすっかり変貌してしまっていたことが判明した。これが審判を下す者との戦いの始まりである。
審判を下す者との戦いはワーディンの活躍もあり、終止符が打たれたが、当のワーディンは戦闘後に忽然と姿を消してしまった。しかしながら、再び人類に危機が訪れた時には、その最前線でカル・ワーディンの勇姿を見られることに間違いはないだろう。
このゲームの感想
このゲームをシェア
Tweet